開発の経緯

このメガネはNPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)から依頼を受け開発された製品です。
そこで開発の経緯や使い方などCUDOの伊賀氏にお聞きしました。

伊賀氏
伊賀氏

まずは、開発を依頼した経緯についてお聞かせください。

私は一般の方と色覚タイプが違うのですが、見分けにくい配色(混同色)の存在を確認するために
赤や緑のカラーフィルターを使用していました。
たとえばカラーフィルターを通して2色の混同色を見ると、片方が明るく、もう片方が暗くなったりします。
このような方法で、混同色の存在を見落とさないようにしていました。

赤緑フィルター
赤緑フィルター

CUD認証の取得件数も増えていると思いますがやはり検証作業でよく使いますか?

そうなんです。でも市販品のカラーフィルターは平面性が悪いので目が疲れますし両手も自由に使えない。
そこでメガネ型のフィルタがあればと思って相談しました。

こうしてメガネ型のフィルタが出来たわけですね。使い方を教えてください。

このメガネは上半分にだけ色がついています。下半分は透明です。
まず透明な部分で見て、次に視線を少し上に動かすと混同箇所を確認できるんです。
さきほどの赤緑フィルターをメガネにした感覚です。
透明部分があるので普段の見え方と比較できますよ。

イーガでの検証風景
イーガでの検証風景

一般的な色の見え方の人が見た場合 CUDO検証員が見た場合 CUDO検証員がイーガを使って見た場合
一般的な色の見え方の人が見た場合     あるCUDO検証員が見た場合     あるCUDO検証員がイーガで見た場合

危険度が「極めて高い」と「低い」に混同色が使われていることをCUDO検証員はイーガを使って見つけ出した。
<もっと詳しい説明は「製品の特徴」へ>

日常生活でも使えそうですが、どのような役割を果たすメガネでしょうか?

色覚の相互理解をするためのメガネですかね。

色覚の相互理解ですか。

例えば、日本人と外国人が会話をしたいときに、互いの言葉がわからないと
コミュニケーションは成立しません。そこで、何があればいいかというと
通訳を依頼したり、辞書を使ったり、外国語を習得したりと翻訳の仕組みを持つわけです。
片方の人だけが学習するだけでも会話は成立しますが
より深い理解のためには、両方が学んだ方がいいですよね。

日本人と外国人のコミュニケーション

色覚にもあてはまるわけですね。

そうです。このメガネを使うと一般的な色の見え方の人の感覚をある程度ですが理解できると思います。
逆に一般的な色の見え方の人が、私のように色覚タイプが違う人の感覚を理解するためのツールも
世に出てきています。
こうしたツールを使ってコミュニケーションをとることで色覚の相互理解ができると思います。
つまり色覚翻訳システムのようなもので、常時使うものではなくて必要な時に短時間の使用でいいわけです。

色覚の相互理解

さらに色覚のコミュニケーションが深まるといいですね。
ありがとうございました。

ya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gifya_t2.gif

   <イガさんのワンポイントアドバイス>

    イーガの色付レンズ部分を通して見ると色の見え方が変わります。
    裸眼またはレンズ下部の透明部分で見た色が、レンズ上部の赤い部分で見ると
    どのように見えるかを、あらかじめ覚えておくといいでしょう。
    使用時の参考までに代表的な色を掲載します。
   クリックすると「確認用色チップ」のページに飛びます。クリックすると「確認用色チップ」のページに飛びます。

    イーガについてもっと知りたい方は「製品の特徴」をご覧下さい。「よくあるご質問」等もご参照ください。