イーガの特徴(その1)
ひとつの例を見てみましょう。
ある自治体の防災マップです。
危険度が「極めて高い」は赤色■、「高い」は黄色■、「低い」は緑色■、「極めて低い」は灰色■に塗られています。
一般の色覚の方が見ると、一見、何の問題も無いように見えます。
これを、あるCUDO検証員が見ると、
危険度が「極めて高い■(赤色)」と「低い■(緑色)」が同じような色に見えます。(注:すべての人がこのように見えるわけではありません。)
これは自分だけ見分けにくいのか、それとも一般の色の見え方の人にも同じように見分けにくいのか。これだけでは判断ができません。
そこでイーガの色のついた部分を通して見てみました。
危険度が「極めて高い■(赤色)」が明るく、「低い■(緑色)」が暗く見えました。やはり、違う色で塗られていたのです。
CUDO検証員は、このような色使いを見つけ出し、できるだけ多くの人に見やすい色づかいに変更することを提案しています。
イーガの特徴(その2)
イーガを通してみると、すべての色の見分けが出来るようになるのでしょうか?
残念ながら、答えはノーです。
防災マップの例では、「極めて高い■(赤色)」と「低い■(緑色)」はイーガを使うことで見分け易くなりました。
しかし、「極めて高い■(赤色)」と「高い■(黄色)」は、逆に見分けにくくなりました。
このように、イーガを通すと、
「今まで見分けにくかった配色が、見分けやすくなる」場合もあると同時に
「今まで見分けることが出来ていた配色が、逆に見分けにくくなる」場合があります。
レンズの透明部分と着色部分のどちらかで、見分けがつくという考え方です。
そのため、レンズの透明部分と着色部分に交互に視線を動かし、見え方の比較をすることで、
そこに混同色があるかどうかを確認します。