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複合型と個別型について |
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本製品群における”複合型"と”個別型"の位置づけについて「バリアントール」および「バリアントールパンケーキ」("複合型”と呼ばれます)は、P型強度(1型2色覚、旧名称:第1色覚異常)とD型強度(2型2色覚、旧名称:第2色覚異常)の両者に見分けにくい配色を、一度に検出することを目的として設計しました。そのため、P型強度の方のほうがD型強度の方より見分けにくい配色の場合は、P型強度の見分けにくさが再現されるようになっています。逆の場合も同様です。つまり、複合型では、P型強度の方とD型強度の方のうち見分けにくい方における色の見分けにくさが再現されるようになっています。このため、1種類のフィルタで色弱の方が見分けにくい配色を見つけることが可能となっています。そのかわり、1種類で両方のタイプの検証を行うため、錯誤エラーが生じるという欠点と明るさが暗めに出るという欠点(後述)があります。 「バリアントールP・D」および「バリアントールパンケーキP・D」("個別型”と呼ばれます)は、それぞれP型強度(1型2色覚、旧名称:第1色覚異常)とD型強度(2型2色覚、旧名称:第2色覚異常)の見分けにくい配色を、個別に検出できるように設計しています。この特性のため、Pを利用した場合には見分けられるが、Dを利用した場合に見分けにくいという配色があることが検出出来ます。この場合は、P型強度の方ではなんとか見分けることが出来るが、D型強度の方ではより見分けにくい配色であるということになります。"個別型"の場合は、2種類のフィルタでそれぞれP型強度とD型強度の見分けにくさを検出できるように設計しましたので、それぞれの色の見分けにくさについては、エラーが”複合型”より少なくなっています。 複合型と個別型の使い方について"複合型"は1種類のフィルタですからメガネの掛け替えやルーペの使い分けを行わずに、簡便に配色のチェックを行うことが出来ます。野外などにおいてカラーユニバーサルデザイン上の問題点を発見するなどの使用に向いております。 フィルタを使った場合の”複合型"と”個別型"の見え方について「ご使用にあたって」にありますように”複合型"と”個別型"のいずれの場合も、一般色覚者が「色弱者の色判別の不自由さ」を体験するためのツールです。つまり、色の見分けにくさ(どの色とどの色が見分けにくいか)を模擬するものであり、色の見え方(何色に見えているか)を再現するものではありません。 P"個別型”とD”個別型”が個別に買えないのは何故か?個別型”によってカラーユニバーサルデザインを行うためにはPとDの両方の“個別型”を用いる必要があります。現在のところ、デザインを行われる方や検証を行われる方をユーザとして想定しておりますが、1つの事例として「色弱の方のご家族の体験共有」の場合に、ご家族の色弱の方のタイプにあわせた”個別型”のみを入手したいというご希望があるかもしれません。このような場合には販売担当までご連絡ください。(ただし上述のように、設計上、見え方を再現することを目的としていない点についてはご理解願います。) © 2007-2024 Itoh Optical Industrial Co., Ltd. All rights reserved.
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